キックボクシング初心者がまず最初に見るブログ

30代の独身ナス・カズオが語る、趣味のキックボクシングなどについてのブログ

【井上尚弥 朝倉未来 久保優太 木村フィリップミノルほか】有名格闘家の減量・水抜き・リカバリーのやり方を比較してみた

こんにちは、キックボクシング歴4年のナス・カズオです!

 

今回は計量失敗などで何かと格闘技界で話題の水抜きを中心に、有名格闘家の減量・水抜き・リカバリーのやり方を調べ、比較してみました。

 

調べてみて非常に過酷な水抜きを行なっている、格闘家達へリスペクトする気持ちが大きくなったのはもちろん、何故水抜きが危険なのかもヒシヒシと感じました。



この記事を読んで「こんな過酷なことをして試合にのぞんでいるのか!」など思うのではないでしょうか減量・水抜き・リカバリーを知って、皆さんの格闘技観戦が少しでも楽しくなれば嬉しいです!

 

 

www.nasukazuo.com

グルテンフリー、アレルギーフリープロテインの味・特徴・溶けやすさのレビューです。プロテイン初心者にもオススメです!

 

www.nasukazuo.com

ダイエットや太りたくない人。低糖質な冷凍宅配弁当nosh(ナッシュ)のレビューです!

 

 

www.nasukazuo.com

 

 

 

【目次】

 

f:id:zamatsuyoshi:20200427155217p:plain


 

「水抜き」と「リカバリー」とは?

「水抜き」とは格闘家などが計量のために、一時的に体内の水分を抜くことをいいます。英語ではドライアウト(Dry Out)なんていったりもします。方法としては、サウナに入ったり半身浴をしたり、サウナスーツを着てランニング、シャドーボクシング、ミット打ちなどで水抜きをするのが定番の方法です。

 

水分を抜くので目がくぼんだり、体がカラカラに干からびたようになるので、水抜きは人間を「ビーフジャーキー」にするようなものだなどども言われています。

 

f:id:zamatsuyoshi:20200427204917j:plain

水抜きは人間を「ビーフジャーキー」にするようなもの?

 

「リカバリー」とは計量後に、水抜きで失った水分・塩分などのミネラル・糖質などの栄養補給をし、体重体調を万全に戻すことをいいます。

 

経口補水液などで水分を取り(果物でミネラル・酵素を補給)→ゼリー飲料→お粥やうどん→水炊きなど、胃に負担がかからない順番で、リカバリーをする人が多いようです。

 

井上尚弥の「減量・リカバリー」方法について

井上尚弥選手は、減量に入る前に牛タンを店から無くなるほど食べるそうです。また、減量中イライラするので、身の回りをピカピカにします。お風呂も車も靴も目に入るものすべてです。井上選手らしい、面白いルーティンですね。

 

減量の方法としては、計算して落とすのが特徴です。例えば、練習で-1.5 キロ、食事でプラス500 g、 水分でプラス500 gで合計-500 g、 そこに計量日までの日数でかける。1ヶ月半で8〜10キロ落とします。減量後半は、練習で通常1.5キロ程度落ちているものが、300 〜400 gまでしか落ちないそうです。

 

よくTV番組でも語っているので、ご存知の方も多いと思いますが、井上尚弥選手は減量中に、グルメ番組を見たり家にある食べ物や、スーパーの飲み物の写メを撮って、寝る前に写メを見て食べた気分になっています。

 

f:id:zamatsuyoshi:20200427205055j:plain

 

計量が終わった後に、飲んだり食べたりする用にドンキで飲み物や食べ物を爆買いするそうです。5日前ぐらいになると、パッケージが美味しそうに見えるカレーのルーとかも買ってしまうそうです。計量後、実際はドンキで買ったものは食べないようですが笑。

 

計量後、井上尚弥選手は5キロ程度試合までに戻します。1日、2日で8キロ戻り、そのほとんどが水分です。試合に勝利した後はカルビを食べまくる「カルビ祭り」を行うのが定番です。試合が終わると、脂が欲しくなるので、今度は牛タンではなくおもにカルビを食べるみたいです。4日連続食べる場合もあるとか。

 

井上尚弥の減量食とリカバリー

減量中は、わかめの酢の物、豆腐サラダ、鳥のささみ、きゅうり、白米茶碗に1/3程度。こういったメニューを、1日の減量した体重に合わせて食べる量は調節します。減量後半になると、体重が落ちなくなるので、メニューを変えるのではなく、1品1品の量が半分とかに減ります。

 

そして計量後は、OS-1などの経口補水液などで水分を摂取してから、父親でもある真吾トレーナー特製の、サムゲタンみたいな「真吾スペシャル雑炊」を食べます。すっぽんスープがベースで、小松菜、チンゲン菜、クレソン、大根、人参、ピーマン、にんにく、しょうが、鶏肉、卵、21穀米などが入ってます。消化がよく、見るからに体に良さそうですね。

 

恐らく、井上尚弥選手は計量前日に半身浴を何度も繰り返すような水抜きはせず、「練習で何グラム落ちるか?」を緻密に計算し、そこから食べる量を引いて、計画的に体に負担が少ない減量を行っていると思われます。

 

朝倉未来の「水抜き」方法について

朝倉未来選手は、19年の大晦日の試合にむけ3日で7キロほど減量したとYouTubeのチャンネルで語っていました。73キロから契約体重の66キロ以下が減量しなければいけない体重です。方法として、まず3日前の食事から「塩抜き*1」を行なって、サウナ15分を10回以上繰り返しての「水抜き」を行いました。

 

f:id:zamatsuyoshi:20200428025341j:plain

サウナは15分1回入るだけでもキツイ・・・

 

計量前日の29日にホテルを借りて、そこで実行。サウナの水抜きで食事の「塩抜き」で2キロ落ちていたので、残りの5キロを「水抜き」で減量。半身浴30分を何回も繰り返し、4キロ落とすという計画です。

 

減量できついので、計量前日のインタビューも淡白だったそうです。記者もわけのわからん質問してくるし、早く帰りたいと思っていたそうです。「水抜き」中の精神状態は、いつも冷静沈着な朝倉未来選手でも乱れてしまうほど過酷ということですね。半身浴の間に、ミット打ちをサウナスーツ着てやりました。その時69.2キロ。あと3.2キロ。そして落ちるまで半身浴を繰り返しました。

 

計量当日、朝5時に起きて、66.5キロであと500gでした。寝ている時の代謝で数百グラム落ちるので、格闘家は自分が起きたらどのぐらい代謝で落ちるか、把握しています。「水抜き」の影響で目がめちゃくちゃ二重になっていて、だるそうでしたね。8時に66.1キロでラスト100g。最後はガムを食べてツバ出し計量パス!まるで「はじめの一歩」の鷹村さんみたいですね。

 

ちなみに練習や試合で一度も失神したことない、朝倉未来選手ですが、サウナに行った時に先に入っていたおじいちゃんが、強者で中々出なかったので、競っていたらはじめて失神したと語っていました。朝倉未来選手をはじめてダウンさせたのは、そのおじいちゃということになりますね笑。

 

朝倉未来の「リカバリー」方法について

計量パス後、水とポカリスエットを2リットル。豚汁、もち、パン、カレー、卵雑炊、水炊き。そのあと夜に軽く食べたと言ってました。雑炊は消化に良いと思いますが、パンやカレーを食べていて、朝倉未来選手は比較的胃袋が強いタイプなのではないでしょうか?10時間ぐらいで5.5キロ戻したので、試合当日の体重は71〜72キロだと思います。

 

朝倉未来選手は、「水抜き」動画の最後にこういったことを語っていました。「水抜きとかで苦労してるから、格闘家を全員リスペクトしてる。試合前にトラッシュトークやビッグマウスで盛り上げ、もし負けたらバッシングを受ける。努力の中でみんなやっいて、すごいことだと思う。動画にしていろんな人に伝わればと思い撮りました。いろんなことを我慢して、一ヶ月半で11キロ落とした。自分の選んだ道だからなんとも思ってないが、格闘家が裏でこういった努力を行なっていることを伝えたかった」。

 

勝った選手も、負けた選手も試合前に過酷な減量をしている。そして、報われない選手もいると思うと、プロの格闘技は本当に残酷なスポーツだと思います。

 

久保優太の「水抜き」方法について

久保優太選手は、4日前から1日8 L 水分が入ってくるような状態にして、次の日から急に水分を一切取らない状態にする。わざと脱水状態にして残ってる水もカットする。結果的に干からびて、それで体重が落ちる。この方法は、体が水分や塩分を一定に保つ性質を利用した、ウォーターローディグなどとも呼ばれています。計量の2日前の食事は、焼いた白身魚、ほうれん草、玄米300グラム。水抜きの前の日は水をたくさんのみ、カラダを休めます。そして、次の日の朝から水分は一切とりません。ご飯ももちろん食べません。

 

計量前日の体重は71.6キロ。リミットまであと4キロ。契約体重は67.5キロで計量はお昼の13時からです。久保優太選手は、半身浴やサウナによる大幅な「水抜き」は行わないのが特徴です。ジムワークで最後まで落とします。皮膚に汗だしクリームを塗ってから、ヒートテックを数枚重ね、サウナスーツの上を3枚重ねて着込みます。一切水分を取らず、シャドー・ミット打ち・スパーリングを行う、通称「地獄の水抜き」で水分を抜いていきます。

 

久保優太選手は自身のYouTubeチャンネルでこんなことを語ってました。

 

「格闘技は最後の最後はやっぱり気持ちなんですね。半身浴で楽して落としちゃうとこれはないんですよ。これをやっておくともう試合でフラフラになっても、何とかしてやろうって前に出れるんですよ。最近 YouTube とかで格闘技の人たちが半身浴で水抜きするやり方を結構してるみたいなんですけど、半身浴の方が確かに楽なんですけど、試合の前にこういう心拍数200くらいまで上げてフラフラになってもパンチを出す、トーナメントの試合の最後とかアバラや足が折れてるの当たり前なんですよ。そういうボロボロの状況の中で、ワンツー、フックストレートという指示を出してもらってやれば、試合でもそれは出るんですよ。最後の最後ってなんだかんだ科学的とか言って、格闘技はやっぱり気持ちなんですよね。半身浴をして落としちゃうとこれはないんですよ。これ(サウナスーツを着込んでのジムワーク)をやっておくと、フラフラになっても何とかしてやろうって前に出れるんですよ」。

 

いつもヘラヘラしている久保優太選手が、安易な半身浴での「水抜き」を否定し、自分に一番厳しい方法で、試合に勝つために死ぬ気で努力をしている姿がすごくカッコいいです。ジョーダン・ピケオーを完封した裏側にはこういったストーリーがあったんですね。

 

そして練習後の計量前夜は68.9 キロ。声が枯れて、目がくぼんでいる状態。ちょっと動いただけで足がつってしまうほどです

 

空腹で起きないように「睡眠薬」で眠る?

f:id:zamatsuyoshi:20200428030156j:plain

水だと一瞬ですが、かき氷のするとゆっくり味わえる

 

体がカラカラで疲労もピークなので、計量前夜は自力では寝れないような状態です。なんと睡眠薬を飲んで途中で起きないようにします。それでも起きてしまった時はどうすると思いますか?

 

これ以上体重を増やすわけにいかないので、必殺技があります。それが、かき氷です。

 

おばあちゃんが昔作ってくれた、梅ジュースの原液をシロップ代わりにします。30 gを水にすると一瞬ですが、かき氷だとゆっくり食べて満足感があります。寝れなかったらこれでごまかすそうです。

 

計量当日朝6時は、68.1 キロで、あと600 g。軽くジョギングして600 g落としました。朝の9時に67.45 キロだったので、氷を50 g補給。計量が13時からで、見事パスで終了。

 

 

 

木村フィリップミノルの「リカバリー」方法について

f:id:zamatsuyoshi:20200428023616j:plain

 

木村フィリップミノル選手のリカバリー食について本人のYou Tubeチャンネルで調べました。計量終了直後に、経口補水液OS-1、 ペディアライトで水分とミネラルを補給。マンゴーとイチゴ、テールスープを飲んで、 十六穀米を食べていました。

 

ペディアライトは小児が発熱・嘔吐・下痢などの時に、電解質を補給するための飲料です。近年メジャーリーガーたちが水分や電解質の補給として愛飲していることから、各スポーツ界でも広まりつつあるそうです。Amazonで検索してみましたが、並行輸入のものしか売ってなかったですね。まだ日本には正規輸入元がないようです。

 

木村フィリップミノル選手はリカバリー食までお洒落でセンスが良いと感じましたね。目的は一緒でも、選手によってチョイスするものが違うのでその違いが面白いですね。

 

固形物は果物からとっていきます。この後まだまだたくさん食べるので、消化を良くするために酵素の入っている果物から食べていくというのが理由です。酢豚にパイナップルを入れると柔らかくなる原理と同じような感じですね。

 

木村フィリップミノル選手は試合までに常に何かしら食べます。最後はシュラスコをモリモリ食べてました。これはステロイドユーザーであるという、周りの疑念を晴らすための動画である可能性もあると感じました。こんだけ食べてるから体でかくなってるんだな、とファンに思ってもらうためでしょうかね?アリスター・オーフレイムが常に馬肉を食べているのをアピールしているのと一緒のような・・・

 

 

 

キックボクサー志朗選手のリカバリー方法について調べました。計量後、最初は経口補水液・水を1時間以上かけてゆっくり補給して行く。そのあと、ゼリー飲料を食べ、次に消化の良い肉うどん。最後に良質なたんぱく質をとるために「しゃぶしゃぶ」を食べるのがいつものルーティンだそうです。ここで食べるたんぱく質は、筋肉の合成のためではなく消化・分解して試合中のエネルギーにする意味合いが強いそうです。

 

総合格闘技団体ONEの水抜き禁止ルールと尿比重とは?

青木真也なども活躍する、総合格闘技団体「ONE Championship」では所属選手の水抜きが原因と思われる死亡などの影響から2015年より「水抜きの禁止」をルールに掲げています。

 

水抜き減量が禁止されているONE Championshipでは、北米MMAより実質1階級上の体重が上限となっており、ハイドレーション・テストによる尿比重(尿中の水分と水分以外の物質の割合を算出した割合)が1.00250以下が基準上限とされ、体重はリミット+500グラムまでとなっている。

                                引用:GONGより

 

水抜きをしているか?の判断のために、ONEでは「尿比率」という基準を取り入れています。「尿比率」とはものすごく簡単にいうと「尿の濃さ」のことです。水抜きをすれば、体内から水分が減少し、尿が濃くなるというワケです。

 

選手の安全を最優先にした、素晴らしいルールだと思いますが、「水抜き」に慣れた格闘家がONEに初参戦する時は、この「水抜きの禁止」というルールが最初の関門となりそうですね。20年2月7日(金)のジャカルタ大会にて、女子アトム級*2の平田樹選手は、尿比率はクリアしましたが、体重がクリアできず相手の選手の了承の元、53.4キロのキャッチウェイトで試合を行いました。

まとめ

今回は自分の興味から有名格闘家の「減量・水抜き・リカバリー」方法を記事にしました。もちろんダイエットで「水抜き」をやるべきではありませんし、当日計量のアマチュアの試合ではやってはいけません。あくまで動いて練習で落とすのが基本です。アマチュアの試合では、アンダー500gから1キロで当日朝を迎え、しっかり水分補給をするのが基本だと、僕の通うジムの会長も言っていました。

 

正直、「水抜き」は体に負担がかかりすぎるし、心筋梗塞や脳梗塞になり、最悪死亡する可能性もあるので、ダイエットにはまったく参考にならないと思います!!

 

試合だけでなく、 選手のコンディションがわかってくるので、前日計量を見ることで格闘技観戦がさらに楽しくなると思います。僕も調べていくうちに、今度から計量の中継も見よう!とめちゃくちゃ思いました。

 

今後も購入したキックボクシングのグッズやテクニック以外にも、キックボクシング・格闘技の雑学を調べて皆さんに少しでも楽しんでもらえるブログを目指して行きます。

 

以上

ナス・カズオでした!

 

*1:食事から塩分をカットすること。塩分は水分を体内に引っ張るため。

*2:52.2キロ+500グラム